人でなしと呼ぶには88

その声が相葉に届いた時には、もはや、意識は朦朧としていた。

身体の奥までをかき回され、熱い肌は汗で濡れても、途切れない激しい悪寒。

確かに身体は反応する。

しかし、これは愛の行為ではない。

唇を許すまいとしたのが、唯一可能な抵抗だった。

とは言え、嘔吐を繰り返す相葉に、向井は口付けようとはあえてしなかったのだが。

ベッドの乱れたシーツに四肢を広げ、天井を見つめる相葉。

唐突に離れて行った向井が、投げやりに覆って行った毛布一枚では、身体は冷えて行くばかり。

小刻みに震える身体には、何の意思も宿っていない。

もう、指一本動かせない。

湿った吐息と一緒に、諦めの思いで閉じた目尻から熱い涙が零れて行く。

雅紀!!

ぱちりと瞼が開いた。

しかし、さっきと同じ天井。

同じ室内。

互いに吐き出した淫らない匂いが鼻を衝く。

相葉は顔を顰め、嗚咽を飲み込む。

そっと自分の腹を撫で、そこに何の異常も無い事を探る。

自分はどうなろうと構わなけど、この命だけは。

と、ざあっと耳鳴りがして、空気が変わった。

圧倒的な熱量が相葉の肌を粟立てる。

その気配は、ある男を想像させた。

し、しょうさん

まさか、こんな所に現れるわけない。

歯を喰いしばり、どうにか身体を少しだけ起こす。

そんな相葉の瞳に、戸口に現れた影。

その影は、ゆっくりと輪郭を形作るのだった。

雅紀

さっきとは違う涙が相葉の瞳から流れる。

夢にまで見た人。

夢でも見ちゃいけない人がそこにいたのだ。

今日から京セラ。

とうとうuntitledも、ラストステージ。

色ありましたが、どうか、楽しく無事にオーラスが迎えられますように!!

参戦できなかった身としては、一日も早い映像化をお願いしたいものです!!

特典は櫻葉イチャをたっぷりで!