屍人荘の殺人今村昌弘

ポイントが溜まったので、近所のツタヤでそのポイントで屍人荘の殺人を購入した。物凄く得した気分だな、これ。

このミステリーがすごい!以下、このミスで第1位だったのだけど、他にも鮎川哲也賞本格ミステリベスト10でも1位だったらしく、新人作家が一挙にこれだけの受賞を重ねた本なのだ。

ところで、このミスは30年目になったそうだ。今年号には30年前の第1号がまるまる添付されており、この頃は船戸与一にどはまりしていた時期だったから、買った覚えがある。ミステリーだけの書評が掲載され、順位までつけるているこの本は画期的なガイド本だった。ちなみに30年前の1位は船戸与一伝説なき地。そうだったなぁ、当時は船戸与一と清水辰夫、大沢在昌なんかをよく読んでたなぁ。

さて、屍人荘の殺人である。特異な状況での本格的な密室殺人という設定である。ホームズ的なミステリーである。個人的には、ホームズ的なミステリーって苦手なのである。ライトノベル的な乗りもあるし、女性の名前が苗字だし、セリフも男言葉と変わらなかったりするので、読んでる途中でこの人はどっちだっけ?と思うときがしばしばあった。登場人物も多く、人物表とにらめっこしてしまう。

個人的には、船戸与一のようなハードボイルド的なミステリーな世界に圧倒されたような感覚、あるいはそれに似たものがこの本にはなかった。

93ページ以降で展開される世界と、完全密室トリックの組み合わせのアイデアが斬新といえば斬新か。

映画化されるのだろうな。見に行くかと言われたら、う〜ん、厳しいかな。