クリムトの絵

アデーレブロッホバウアーの肖像I

オーストリア出身のクリムト

通常、クリムトの絵というと接吻が有名なのだけど

瞬間的に印象に残った絵が、この肖像画でした。

3年をかけ、1907年に完成されたこの絵になぜか惹かれたのです。

モデルはクリムトパトロンの奥様とありますが、そのアデーレとは親友で

社交界の女性としてただ一人、複数枚の絵をクリムトに描かせたそう。

そして、この作品には続編とも言える絵がありました。

アデーレブロッホバウアーの肖像

黄金の時代と比べると全く違う印象です。

時代背景が変われば、また絵も変わってくる。

特に、クリムトの絵が好きだというわけでもなかった。

では、何故こんなに惹かれたのか

カンバスに油彩、銀箔、金箔を施し、ユーゲントシュティール様式でとても複雑な装飾で描かれているこの絵は

クリムト黄金時代の後期にして、最高傑作と言われている所以として

今まで、クリムトが携わってきた美術の趣味がすべて入っているということ。

ユーゲントシュティール様式

ドイツ語の世紀末美術の傾向を示すものとして

フランスベルギーのアールヌーォーに対応する言葉。

クリムトの世界観の中には、こうした金箔を用いた黄金の時代があり

東アジア、日本の浮世絵琳派の影響もあったのです。

豪華絢爛な印象を受けるのも、多数のパトロンのおかげでもあり

個人の肖像画は受注生産になるため、1作品で500万〜1千万円掛かっていたそう。

並外れた人気の画家だったのです。

クリムト作品は多数の中、私はこの2作品がすきです。

華やいだ金色、燻すかのような深みのある金、同じ金色でも

感性に刺激が加わる。。

またそんな金色に点在する、青。

ものすごく強い色味でもないのに、とてもいいアクセントになっていて

全体をうまく纏めているように思います。

そして気になったのが、無数にある瞳たち瞳というより、目ですね。

どんな意味があるんだろうと気になって気になって笑

学術的な意味合いでは、エジプト美術の影響だとか。

そしてこの複雑かつ、アンビバレントな心象を受けるところが

なまめかしくもないのに、不思議とそう感じさせてしまう

美術芸術の面白さは、観る人によって様な見解に導かれるところでしょう。

正解も、不正解もない。

実際にはモデル、アデーレは描かれているあいだ物憂げな様子だったとされる。

映画黄金のアデーレ名画の帰還から。

黄金のアデーレ名画の帰還予告編

ことから紐解くと、この絵から醸し出される意味が浮かび上がってきそう。。。

そんなことに思いを馳せるのは私だけだろうか

美しいと感じるものに反応しているだけでも、心の現状としてよしとしておこう笑

接吻

クリムト黄金時代

ウィーンアールヌーォーの代表的な作品。

甘美でありながら、不安定さ、そして死さえも彷彿させるとあるのは

花の下には崖があることから。

モデルはクリムトと愛人のエミーレフレーゲと言われていますが、定かではなさそう。

多数の裸婦モデルがいたとされ、見事なドンファンぶりを発揮し

その全員とも関係があったとされる中で、生涯独身だったと言われています。

フレーゲだけは特別な女性だったと言われています。

愛と欲望と切なさと、、当時の感情がそこにはあるわけで。

絵を見つめる情熱が静かに渦巻き始めています。

じっくりと観ていると、、背景の色を抑えていることでふたりが浮かび上がって見えるので

その方法からも、このふたりの特別な雰囲気が伝わってきます。

ジャンコクトーが好きなんですが、、クリムトいいですね〜

まだまだ書き足りない感じ

実は接吻についても調べていたら、辻仁成さんのコラムに辿りつきました。

個人的には最近というか、離婚されてからの仁成さんに興味が湧き

たまにコラムなど拝見していたのですが、感性惹かれますね〜

多彩な方は沢山いらっしゃって、だけど、なんだか好きです。

纏う言葉の鮮度がすきかな。。

クリムトも好きではなかったのに、、調べれば興味は湧いてくるもので

その人の生き方、、作品の奥深さが面白いなぁと満たされていく。

好奇心からつい、背景を調べる癖があるのですが

知っていても実は知らないことの方が圧倒的なので、こんな時間は楽しい

久しぶりに触れてみました。笑

y

広告を非表示にする